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部門長の挨拶

 芸術の究極は、他者との対話にあります。
 他者と対話するためには、何が必要でしょうか。
 まず想像力です。相手や他者のなかに見えている部分はほんのわずかなものです。あとは想像して広げていかなければ、何も見えないと言っても過言ではないでしょう。ひとつの野の花の香りをかげば、それを基にした想像力で、いくつもの花の香りを心のうちに実現することができます。
 私と他者とは本来、全く断絶しています。しかし、私が他者を見つめるときに、私が他者から見つめられる感覚を思い出すことで、他者が私に見つめられる感覚が分かるようになります。相互に入れ替わる感覚、知覚を持つことで、想像力が広がると同時に地に足をつけたものになります。
 それが最も得意なのは音楽芸術です。独奏で、アンサンブルで、共知覚を磨き、他者への想像力を大きく広げてください。音楽による対話の力を身につけたとき、世界は新たな姿を見せてくれると思います。桐朋はその手がかりと、場を、きめこまかく提供します。

梅津 時比古

音楽部門長 梅津 時比古

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