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桐朋学園大学 音楽学部 トップ > キャンパスライフ > Campus Sketch > 2011年度 > 2011.12.13 パーカッションの夕べ
12月13日(火)に調布・くすのきホールで「第30回パーカッションの夕べ」が開催されました。
毎年、打楽器専攻生は4月にこの演奏会に向けての会議を開いて選曲などを始めるそうです。今年は震災の影響も残る落ち着かない状況での始動となりましたが、改めて自分たちの暮らすこの国を見直す意味を込めて、テーマを「日本」とし、邦人作曲家の作品のみを取り上げることにしたそうです。30回目の記念演奏会となることもあり、学生たちは意欲的に準備を進めてきました。
Marimba Spiritual - Special Version -
三木 稔・編曲 安倍圭子
阿含~12人の打楽器奏者のための~
三善 晃
松本城古城太鼓「四季」
三善 晃
日本の童謡による"たましずめ の うた"
宮川 慎一郎
In Paradisum 《楽園歌》
~打楽器アンサンブルのために~
2011年桐朋学園パーカッションの夕べ委嘱作品初演
石島 正博
Prism Variations
for Marimba Ensemble and Percussionists
安倍 圭子
出演者全員が舞台に上がってのアンコール
今回の演奏会では、石島正博先生の新作も取り上げられました。楽器のセッティングが行われている時間を利用して、石島先生ご自身による曲の解説がありました。石島先生は石巻出身で、故郷の状況を目の当たりにして「人間がつくったものは全て壊れる。壊れないのは小さい時の記憶やその土地のもっているにおいだった」と感じたそうです。そして、この曲を作曲するにあたっての思いについて「正規の楽器として使われているものはわずかで、廃材の木とか置き去りにされたドラム缶、空き瓶などを多数使っており、それら捨てられてしまうものを記憶に残したかった。つまり、記憶に残すしか方法がないので、それらの屑が発するメッセージを若い人たちに託したかった。」と語りました。
アンコールでは、今回のプログラムに出演した学生の他に留学生3人と塚田先生も舞台に上がりました。
いろいろな想いが詰まったそれぞれの演奏に、会場に集まった多くのお客様からは大きな拍手が送られました。