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桐朋学園大学(ピアノ専攻)を経て、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化修士課程修了。1987年から1989年までドイツ学術交流会の奨学金を得てドイツ留学(ミュンヘン大学、音楽教育学)。1993年より桐朋女子高等学校音楽科教諭。2005年から2007年までソフィー・ドリンカー研究所(ブレーメン)客員研究員。2006年秋より2007年春までオルデンブルク大学非常勤講師(近代日本の音楽文化史担当)。2015年より現職。主な研究領域は近代ドイツおよび日本の音楽文化史、ジェンダー視点による音楽史。
<単著>
・『「ピアノを弾く少女」の誕生-ジェンダーと近代日本の音楽文化史』、青土社、2023年
<編著書>
・『クラシック音楽と女性たち』、青弓社、2015年
<著書(すべて共著)>
・『女性作曲家列伝』(小林緑編著、平凡社、1999年)、執筆担当「クララ・ヴィーク=シューマン」
・『ドイツ文化史への招待――芸術と社会のあいだ』(三谷研爾編、大阪大学出版会、2007年)、執筆担当「ピアノのある部屋――市民的教養としての音楽」
・Panische Gefühle. Sexuelle Übergriffe im Instrumentalunterricht (Freia Hoffmann編, Schott 2006), 執筆担当„Warum regen Sie sich so auf? Das ist doch keine ernste Sache.“ Einige Bemerkungen über sexuelle Belästigungen an Musikhochschulen in Japan
<論文(すべて単著)>
・「明治日本と西洋音楽――制度史からみた『美的受容』の成立」、東京大学比較文学・文化研究会『比較文学・文化論集』第3号、1986年
・「ドイツ市民社会興隆期における女子教育と音楽教育熱――良家の子女はどの程度までピアノが弾けることが許されるか」、『桐朋学園大学研究紀要』第16集、1990年
・「ビーダーマイアー期における『市民』と文化」、日本ドイツ学会編『ドイツ市民文化の光と影』、成文堂、1991年
・「夏目漱石の小説にみる音楽のある風景――お琴から洋琴(ピアノ)へ」、『桐朋学園大学研究紀要』第22集、1996年
・「三越百貨店と音楽――音楽と商業は手に手をとって」、『桐朋学園大学研究紀要』第23集、1997年
・「ライプツィヒ通り3番地におけるファニー・ヘンゼルの日曜音楽会」、『桐朋学園大学研究紀要』第26集、2000年
・「西洋・日本・アジア――三越百貨店の音楽活動にみる音楽文化の西洋化と国民意識の形成――」、『ドイツ文学』第132号、2006年
・「ドイツ市民社会における音楽文化のジェンダー化」、日本ドイツ学会編『ドイツ研究』第42号、2008年
・「音楽取調掛および東京音楽学校(明治期)教員のジェンダー構成」、『桐朋学園大学研究紀要』第38集、2012年。
・「学習院と音楽――明治・大正期の音楽教育をめぐる資料解釈の試み」、『桐朋学園大学研究紀要』第42集、2016年。
・「近代日本における家庭音楽論――「一家団欒」という未完の夢」、『桐朋学園大学研究紀要』第43集、2017年。
・「女子学習院における音楽――皇后/皇太后の象徴としての音楽」、『桐朋学園大学研究紀要』第44集、2018年。
・Das Mädchen am Klavier. Entstehungsgeschichte eines Klischees in Japan, in: Rebecca Grotjahn / Freia Hoffmann (Hrsg.), Geschlechterpolaritäten in der Musikgeschichte des 18. bis 20. Jahrhunderts, Herbolzheim 2002.
・ Vier Musikerinnen. Die Genderstruktur der Musikkultur im modernen Japan, in: Marion Gerards / Rebecca Grotjahn (Hrsg.), Musik und Emanzipation. Festschrift für Freia Hoffmann zum 65. Geburtstag, BIS-Verlag der Carl von Ossietzky Universität Oldenburg 2010.
・ Die imaginierte Erotik einer Sängerin. »Madame Butterfly« Tamaki Miura, in: Rebecca Grotjahn / Dörte Schmidt und Thomas Seedorf (Hrsg.), Diva – Die Inszenierung der übermenschlichen Frau. Interdisziplinäre Untersuchungen zu einem kulturellen Phänomen des 19. und 20. Jahrhunderts (Forum Musikwissenschaft, Bd.7), Edition Argus, Schliengen 2011.
<書評(単著)>
・Beatrix Borchard著,Clara Schumann: Musik als Lebensform: Neue Quellen – andere Schreibweisen (Hildesheim; Zürich; New York: Georg Olms Verlag, 2019) 日本音楽学会『音楽学』第67巻1号、2021 年p.43-45, 2021年10月15日
<学会発表>
・ Tamaki Miura. Der Export des Diven-Modells nach Japan? Internationales Symposion an der staatlichen Hochschule für Musik und Darstellende Kunst Stuttgart, 21. bis 24. Apr. 2005 („Diva – Die Inszenierung der übermenschlichen Frau. Interdisziplinäre Untersuchungen zu einer kulturellen Phänomen des 19. und 20. Jahrhunderts“).
・Das Klischee „Deutschland als Musikland“ im modernen Japan. 2. Ostasiatische Deutschlandhistorikerkonferenz (Deutsche Softpower in Ostasien in Vergangenheit und Gegenwart), Vom 21.- 22. Nov. 2008, in Osaka
・Hausmusik - Transformation des Begriffs und dessen Beitrag zur musikalischen Praxis im modernen Japan. Internatinal Musicological Society, Tokyo 2017(2017年3月23日、東京藝術大学)
・18世紀後半の北ドイツにおける音楽受容の実際―言説と資料による同時代的視点からの考察(発表者:田中伸明)へのコメント(2021年6月21日オンライン開催、日本ドイツ学会第36回大会)
・少女たちがピアノを奏でる場―近代日本における「公私の中間領域」をめぐって(2022年3月12日 女性と音楽研究フォーラムオンライン例会)
<翻訳>
・ クラウス・ウムバッハ『金色のソナタ』、共訳者:西原稔、音楽之友社、1995年
・ フライア・ホフマン『楽器と身体-市民社会における女性の音楽活動』、共訳者:阪井葉子、春秋社、2004年
・モニカ・シュテークマン『クララ・シューマン』、春秋社、2014年
<その他>
日本ドイツ学会、日本独文学会、日本音楽学会、女性と音楽研究フォーラム 所属