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ロンドンのクイーン・エリザベス・ホールでのデビュー以来、これまでに30ヶ国以上でソリストとして活動。ミュンヘンでのリサイタルが「南ドイツ新聞」で絶賛された。室内楽はエレーヌ・グリモー、ヴァディム・レーピン、パスカル・ロジェ、ラモン・オルテガ、マキシム・ヴェンゲーロフなどのトップアーティストとの共演を行っている。
協奏曲では、ハンブルグ北ドイツ放送交響楽団(NDR)、ハンブルグ交響楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、フィンランド放送交響楽団、ポーランド放送交響楽団、カメラータ・ヨーロッパ・シュツットガルト、シュツットガルト室内管弦楽団、タピオラ・シンフォニエッタ(フィンランド)、バイエルン放送室内管弦楽団、カペラ・イストロポリターナ(スロヴァキア)、などと共演。
日本では1990年に日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会でデビュー後、札幌交響楽団、大阪交響楽団、日本センチュリー交響楽団、広島交響楽団などに客演。指揮者はユッカ・ペッカ・サラステ、セルジュ・コミッシヨーナ、グジェゴシュ・ノヴァック、ゲルハルト・ボッセ、アンドレアス・ヴァイサー、ラドスラフ・シュルツ、高関 健、沼尻竜典、飯森範親、堤 俊作などと共演。バイエルン放送局などのラジオ出演と録音、ヨーロッパ各地からの音楽祭への招待も多い。
大阪府高槻市に生まれて4歳から才能教育でヴァイオリンを始め、相愛音楽教室で学ぶ。1983年第37回全日本学生音楽コンクール大阪大会中学校の部優勝。桐朋学園女子高等学校音楽科に入学して3年生の時、1987年第56回日本音楽コンクール第3位。その後、桐朋学園大学ディプロマコースへ進む。1989年ギルドホール音楽院の奨学生としてロンドンに留学、同年フランス・ヴィシー国際コンクール優勝。1990年シベリウス国際ヴァイオリンコンクール第3位(1位なし)、第1回ハノーヴァー国際ヴァイオリンコンクール入賞、1993年からドイツのマンハイム音楽大学、1995年からはアムステルダムで研鑽を積む。1998年ミュンヘン国際音楽コンクール・デュオ部門第3位(ピアノ:エフゲニー・シナイスキー)。ウィーン国立歌劇場などで上演されたオペラ「ピーターパン」などで知られる作曲家、ヴィルフリード・ヒラー氏が田中のために書いた“Der Tod ist eine schoene Frau“ (死はひとりの美しい乙女)を初演のほか、2012年9月にはバチカン市国でローマ法王の前でウィルフリード・ヒラー作曲の「アウグスティヌス」のソロヴァイオリンを御前演奏。2013年6月、東京紀尾井ホールにて凱旋リサイタルを行う。マキシム・ヴェンゲーロフをゲストに招き、サラサーテのナヴァラなどを共演、好評を博した。
これまでに日本音楽コンクール、日本学生音楽コンクール他、多数のコンクール審査員を務める傍ら、ドイツを含め国内外でマスタークラスを行っている。
これまでに曽我部千恵子、辰巳明子、イフラー・ニーマン、ワンダ・ヴィルコミルスカ、ヘルマン・クレバースの各氏に師事。
◆受賞歴
1989年 ヴィシー国際ヴァイオリンコンクール優勝
1990年 シベリウス国際ヴァイオリンコンクール3位(1位なし)
1991年 ハノーヴァー国際ヴァイオリンコンクール6位
1996年 ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール3位(1位なし)
1998年 ミュンヘン国際音楽コンクール デュオ部門(ピアノ:エフゲニー ・シナイスキー)3位
◆ 教育・校務に関する業績
2020年 日本学生音楽コンクール高校の部 全国一位:木立寛人(高3)
2021年 長江杯 国際音楽コンクール 大学の部第五位:木下恵見里(大4)
2021年 Kヴァイオリン国際コンクール 奨励賞:木下恵見里(大4)
◆ コンクール審査員
2020年 第89回日本音楽コンクールヴァイオリン部門
2021年 第90回日本音楽コンクールヴァイオリン部門
2021年 さくらコンペティションヴァイオリン部門
2021年 あおによしコンクールヴァイオリン部門
2022年 Ilona Fehér International Violin Competition 審査員