桐朋学園大学院大学は、小規模ながら、恵まれた教育環境と施設設備とともに、学生個々の研究計画に十二分に応えられる教育課程(カリキュラム)と、世界に誇る優れた指導陣を擁しています。
その教育は、芸術行為・音楽実践の原点に立ち返り、「演奏の様式性の獲得」と「感性教育の実践」を建学の精神とし、音楽表現の無限の多様性を感受し、表現することのできる教養ある音楽家を育成することにより、国際的に貢献することを目的としています。
建学の精神
- 演奏の様式性の獲得
- 感性教育の実践
我が国の音楽系高等教育機関は国際的な視野で見た場合、まだ欧米文化の受容の域を出ていないのが現状である。西洋音楽を学んだ大学学部生が国際的に通用するさらに高度な音楽能力と教養を身につけるには、大学院教育が不可欠であることは言うまでもない。
本学は、これまで我が国の先端的な音楽教育を実践してきた「桐朋学園大学」における音楽教育の経験を基礎に、音楽専門の大学院教育は今後どのように行われるべきか、大学院教育によって世界の音楽文化にいかに寄与するかという大きな視点から開設された。その教育は、芸術行為・音楽実践の原点に立ち返り、「演奏の様式性の獲得」と「感性教育の実践」を根本におき、建学の精神とする。
大学の目的
本学は、音楽芸術の演奏及び学術的理論並びにその応用について教育研究し、芸術文化に関する幅広い識見、卓越した能力及び創造性ゆたかな芸術的感性を養い、もって文化の進展に寄与することを目的とする。
教育の目的
本学研究科は、広い視野に立って精深な学識を授け、音楽芸術の清新な表現に関する理論及び技術についての研究能力並びに高度の専門性が求められる職業等を担うための卓越した能力を培うことを目的とする。
桐朋学園大学院大学 学則
学位および資格
- 本学に2年以上在学して30単位以上修得し、必要な研究指導を受けた上で修了審査に合格した者には、修士(音楽)の学位を授与します。
- 高等学校教諭一種免許状(音楽)および中学校教諭一種免許状(音楽)取得者(取得資格のある者を含む)で、課程認定科目(大学が独自に設定する科目)を24単位以上修得し、修了した者(修了見込者を含む)に限り、修了時に高等学校教諭専修免許状(音楽)および中学校教諭専修免許状(音楽)取得の申請ができます。
修了審査
修了審査については、以下の2つの方法があります。
修士論文による審査
- 楽曲研究基礎を2年間履修し、論文作成のための必要な指導を受け、修士論文を執筆
- 修士論文面接
修士演奏による審査
- 20分程度の実技演奏試験(修士リサイタル演目以外)
- レポート作成のための必要な指導を受け、研究レポート(5,000字以上)を執筆
- 口頭試問
学位論文等の評価に関する基準
修了審査は、本学ディプロマ・ポリシーに基づき、以下の基準により総合的に評価します。
修士論文による審査
- 修士論文は、学位申請者が主体的に取り組んだ、学術的意義のある、音楽分野における研究に基づいたものであり、明確な研究目的をもち、論述において専門性、独創性、論理性、客観性を有していること。
- 修士論文面接において、質疑に対して適切な回答ができること。
修士演奏による審査
- 修士演奏としてふさわしいプログラム構成であり、作品の背景・様式等を明確に把握し優れた演奏技術および豊かな表現能力を有していること。
- 研究レポートは、学位申請者が主体的に取り組んだ、学術的意義のある、音楽分野における研究に基づいたものであり、課題設定が適切で、論述において独創性、論理性を有していること。
- 口頭試問において、質疑に対して適切な回答ができること。