田部 京子

所属/職位 | 大学院大学/教授,大学/特任教授 |
担当 | ピアノ |
学位等 | ベルリン芸術大学大学院修了 |
プロフィール
東京芸術大学附属高校在学中、17歳で日本音楽コンクール優勝。文化庁派遣在外研修員としてベルリン芸術大学に学び、同大学、大学院を首席で卒業。エピナール国際ピアノコンクール、シュナーベル・コンクールにて第1 位、ミュンヘン国際音楽コンクール(ARD)第3位、ショパン国際ピアノコンクール最優秀演奏賞など受賞。バイエルン放送響、バンベルク響、モスクワ・フィル、ワルシャワ・フィル、ポーランド放送響、バルセロナ市立管、リンツ・ブルックナー管、ローザンヌ室内管、ヴュルテンベルグ室内管、マンチェスター・カメラータ室内管、フランツ・リスト室内管ほか、N響を始め国内外の主要オーケストラと多数共演。室内楽でもアルバン・ベルク四重奏団、カルミナ四重奏団など世界のトップアーティストから共演者に指名され、厚い信頼を寄せられている。カーネギーホール主催によりワイル・リサイタルホールでニューヨーク・デビューを果たす。これまでに、村松賞(音楽部門大賞)、日本製鉄音楽賞などを受賞。
CDは35枚以上をリリース、シューベルト、メンデルスゾーン、シベリウス、ドビュッシー、グリーグ、シューマン、ブラームス、ベートーヴェンなど各作品集の多くが国内外で特選盤となり、ステレオレビュー(米)、BBCミュージックマガジン(英)、フォノフォルム(独)各誌で高い評価を受けている。スイスで放送された演奏家名を伏せた世界の名盤「シューベルト:ソナタ第21番」聴き比べの番組では、評論家、リスナーなどによる投票で第1位を獲得した。吉松隆『プレイアデス舞曲集』、同氏から献呈された協奏曲『メモ・フローラ』でも注目を集めた。『ます&シューマン:ピアノ五重奏曲』(共演:カルミナ四重奏団)がレコード・アカデミー賞を受賞するほか、『ブラームス:後期ピアノ作品集』、『モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調、第21番ハ長調』がレコード芸術誌<リーダーズ・チョイス2012>器楽部門第1位、協奏曲部門第2位、『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30、31、32 番』が<ベストディスク2015>(同誌)に選出。
リサイタルシリーズ(浜離宮朝日ホール) は、2003年からスタートしたシューベルト、シューマン、ベートーヴェン、ブラームスなどのシリーズに続く2016年~2022年の『シューベルト・プラス』シリーズでも成功を収め、NHKドラマ「夏目漱石の妻」の挿入曲「シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番」の演奏でも話題を呼んだ。
2020年には、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲ニ長調op.61a(ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61のピアノ協奏曲版)」と「皇帝」をサントリーホールで一夜に2曲演奏し高い評価を得ている。2022年1月には、田部京子に献呈された「シューベルト:ピアノソナタ第21番ピアノ協奏曲版(吉松隆編曲)」の世界初演が話題を集めた。2023年にCDデビュー30周年を迎え、リリースされた「メロディー」が特選盤に選出。2024年からスタートした新リサイタルシリーズ『^SHINKA-進化×深化×新化』も高い評価を得ている。